
浄土宗三州教区教区長 多賀学昭
教化団だより「さんしゅう」第2号より
三州の地は明治初期の廃仏毀釈によって仏教界全体が大きな打撃を蒙り、その後浄土宗の諸先輩方が大変なご苦労をされながら、開教、寺院復興、新寺建立などの事業を成し遂げてこられました。そして戦後米軍占領下にあった沖縄の地にも、本土復帰後、念仏信仰の情熱にあふれた諸上人方が新寺を建立されて今日の三州教区の姿があることに深い敬意と感謝の念を禁じえません。
この度三州教区教化団の体制が整い、教化団報が発刊されることに大きな喜びを感じています。今こそ、諸大徳が集い、力を結集し、三州教区の新しい未来を切り開いてくださる事を願って、「さんしゅう」の題字を揮毫させていただきました。南九州の地にお念仏の声が力強く響き渡ることを心から願っています。

